結論:本人確認の写しは、記号・番号だけとは限らない

5欄の自作図を使った比較では、記号・番号だけを黒塗りした画像に、枝番・保険者番号・コード欄が残りました。黒の濃さと、必要な範囲を選べているかは別の確認です。

本人確認のための写しと、医療保険の手続に使う書類は区別されます。本記事は前者の番号マスキングを扱います。受診用の原本を塗りつぶす案内ではありません。

画像黒塗り資格確認書の写しで隠す範囲を整理登録なしで使えます開く

提出目的と対象欄を整理する図

比べ方:架空の5欄で、塗り忘れを数えた

実在の資格確認書を使わず、600×440pxの自作画像を作成しました。記号・番号・枝番・保険者番号・コード欄の5行に「TEST 1」〜「TEST 5」を置いた図です。コード欄も文字の代役で、QRコードではありません。

2026年9月30日、Windows・Chromium 153で既存の画像黒塗り処理を実行。n=3の選択範囲をPNGに保存し、再読込み後の各欄を検査しました。色と不透明度は全条件で同じです。

選んだ範囲 全画素が黒になった欄 残った欄
記号・番号だけ 2/5 枝番・保険者番号・コード欄
上記に枝番・保険者番号を追加 4/5 コード欄
5欄全部 5/5 今回の5欄にはなし

1欄は310×46px、14,260画素です。保存したPNGを別の画像読取り処理でも検査し、黒塗り範囲の色がRGBすべて0であることを照合しました。塗り残した欄が、濃い黒を選ぶだけで消えることはありません。

この5欄は説明用の構成です。すべての資格確認書に5欄が同じ配置で存在する、という実測ではありません。

選択範囲3条件で残った欄を示す図

一次資料:告知要求制限と、現在の書類を分けて読む

厚生労働省は、本人確認等で保険証等の写しを取る場合のマスキングを説明しています。健康保険事業や関連事務の遂行等とは目的を分けています。

「復元できない程度にマスキングを施すこと。」

— 厚生労働省、医療保険の被保険者等記号・番号等の告知要求制限について、3 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13989.html(2026-09-30 到達)

同ページは、対象の番号等を読み取れるQRコードも扱っています。QRコードは存在するだけで一律に同じ内容とは限りません。本文の条件は、読み取ると対象の番号等が分かるものです。

警察庁の犯収法施行規則改正Q&Aは、資格確認書についても告知要求制限が適用されると説明したうえで、次の留保を置いています。

「各資格確認書の記載内容に差異があるものの」

— 警察庁、犯罪収益移転防止法施行規則の改正に係るQ&A、問15 https://www.npa.go.jp/sosikihanzai/jafic/hourei/data/241129qa.pdf(2026-09-30 到達)

続く回答には、被保険者番号・記号・枝番・保険者番号等が挙がっています。番号の呼び名や配置を、古い保険証の見本だけで決めないための根拠です。個々の申請で受理される書類・補助書類まで、この回答だけで決まるわけではありません。

「従来の健康保険証の有効期限は、2025年12月1日で終了しています。」

— 厚生労働省、資格確認方法について、医療機関・薬局で提示するもの https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_50657.html(2026-09-30 到達)

2026年9月時点の説明として、従来の保険証を現行の受診書類とは扱っていません。資格確認書、資格情報のお知らせ、マイナ保険証は名称も用途も異なります。

混同しやすい点:隠す番号と、確認に必要な記載は別

保険者番号と保険者名称も別の欄です。番号の処理を理由に、名前・発行主体・交付年月日まで一律に消す説明にはなりません。

場面 本記事で区別する点
本人確認として画像の写しを提出 受け手の手続に対応した対象欄と必要な記載
医療保険の給付・関連事務 厚労省が示す告知要求制限の対象外となる条件
QRコードがある 対象の番号等が分かるコードかという条件
同じ資格確認書という名称 保険者ごとの記載・配置の違い

黒塗りツールは提出目的や対象欄を自動判定しません。画像の一部を隠せることと、その写しが申請条件を満たすことは別です。

測っていないこと・ここから先は推論

実物の番号、資格情報、受診、申請・受理は測っていません。実QRコードの読取り、紙の付箋、印刷後の透け、PDF内部の文字も対象外です。

n=3は架空図の範囲選択の比較です。5欄を黒くした結果を、すべての提出先に通る処理や法的適合の証明とはしていません。

次の1手:提出条件と、画像内の対象欄を対応させる

画像の指定範囲を塗りつぶす入口は画像黒塗りです。自分で選んだ範囲を処理する道具で、番号の位置や提出条件は自動判定しません。

画像黒塗り対象欄と保存した写しを対応させる登録なしで使えます開く