結論:外枠・顔の位置・保存サイズは別の確認項目
3通りの切り抜き条件を試すと、同じ始点と終点でも、比率の指定で保存寸法が変わりました。縦横比を合わせることと、証明写真の条件を満たすことは同じではありません。
画像切り抜きツールは、証明写真の適合判定をしません。提出先が示す外枠、顔の大きさや位置、ファイル形式・寸法を別々に見る必要があります。ここではマイナンバーカードの公式案内を例に、自由切り抜きで確認できる範囲を整理します。
画像切り抜き切り抜く範囲と保存後のピクセル数を見る登録なしで使えます開く
見方:枠の比率が同じでも、顔の位置はそろわない
紙の寸法はcm・mm、画像の寸法はピクセルで表されます。幅35mm・高さ45mmの外枠は7:9ですが、その比率だけから印刷時の大きさや顔の位置は決まりません。
2026年9月30日、Windows・Chromium 153で既存ツールの切り抜き処理を動かし、n=3条件のPNG保存寸法を測りました。入力は760×600pxの自作の方眼と円です。人物写真は使っていません。
検証では左上からの座標を始点(100,50)、終点(450,500)に固定しました。通常画面はドラッグによる範囲指定であり、これらの座標を数値入力する機能があるという説明ではありません。
| 比率の指定 | 保存したPNGの幅×高さ | 測定で分かったこと |
|---|---|---|
| 自由 | 350×450px | この座標では7:9になった |
| 1:1 | 350×350px | 高さが幅と同じになる |
| 4:3 | 350×263px | 計算上の262.5pxを整数へ丸める |
自由にしただけで7:9になるわけではありません。今回は検証用の座標がその比率だったためです。確認時点の固定比率は1:1・4:3・16:9で、証明写真用の7:9や、顔位置の自動合わせはありません。
また、この350×450pxの作例は申請用ではありません。顔が写っていないうえ、オンライン申請の案内にある幅・高さそれぞれ480px以上にも足りません。処理が動いた結果を、そのまま提出可能な見本にはしていません。
一次資料:紙の規格図とオンライン条件を分けて読む
公式の規格図は、外枠だけでなく顔と余白の目安も示しています。マイナンバーカード総合サイトには、図について次の説明があります。
「適切な写真の規格の目安です。」
— マイナンバーカード総合サイト、顔写真について、適切な写真の規格 https://www.kojinbango-card.go.jp/apprec/apply/facephoto/(2026-09-30 到達)
同図は単位mmで縦45・横35、顔の縦34±2、頭頂から上端4±2などを示しています。枠の形だけを変えても、顔の大きさは自動で合いません。
「顔の位置が片寄っている」
— マイナンバーカード総合サイト、不適切な写真の例 https://www.kojinbango-card.go.jp/apprec/apply/facephoto/(2026-09-30 到達)
これは不適切な写真の例にある項目です。顔の配置は独立した確認対象で、中央付近に見えるという主観だけで受理を保証するものでもありません。
「ファイル形式:jpeg」
— マイナンバーカード総合サイト、オンライン申請の場合 https://www.kojinbango-card.go.jp/apprec/apply/facephoto/(2026-09-30 到達)
今回のツールの出力はPNGで、オンライン申請の形式指定とは一致しません。公式にはRGBカラー、20KB〜7MB、幅・高さそれぞれ480〜6000pxなどの条件もあります。紙の7:9をオンライン画像の唯一の条件と読み替えることはできません。
混同しやすい点:切り抜きだけで足りるとは限らない
トリミングは残す範囲を変える操作です。撮影条件や申請側の審査まで置き換えるものではありません。
| 思い込み | 区別すること |
|---|---|
| 7:9なら証明写真になる | 顔、余白、撮影時期なども別条件 |
| 自由比率なら正確な寸法が自動設定される | 範囲はドラッグ次第。今回は座標を固定した測定 |
| 紙のcmと画像のpxは同じサイズ指定 | 印刷時の設定や画素数は別 |
| PNGを保存できれば申請に使える | 提出先の形式指定と照合する項目が残る |
| 顔を加工して枠に収めてもよい | 本人確認に支障をきたす加工は公式に不可とされる |
ほかの証明写真へ寸法をそのまま流用する記事ではありません。旅券や免許証などは、それぞれの案内が別にあります。
測っていないこと・ここから先は推論
実人物の顔位置の適合、オンライン申請の受理、紙への印刷寸法は未測定です。顔の検出、本人確認、加工が許される範囲の個別判定もしていません。
自作図の3条件を保存し寸法を読み直した試験であり、すべての画像形式・端末・操作精度を保証するものではありません。ツールの切り抜き成功と、証明写真の審査結果は別として残ります。
次の1手:自分の画像で、残る範囲と保存寸法を見る
範囲の確認と切り抜きの入口は画像切り抜きです。自由・固定比率で残す範囲を確認できます。証明写真の適合を判定する機能はありません。