QRコードをWord(ワード)・Excel(エクセル)の書類に貼るなら、先に印刷する大きさ(cm)を決め、その大きさで保存した画像を貼ります。 3cmを選んで保存したPNGとSVGは、Word・Excelに挿入するとどちらも3cm(SVGは2.99cm)で入りました。測った範囲で画像が粗くなったのは2つの場面で、小さな画像を広げて使った時と、保存する時の画像の圧縮です。 Word・Excelは保存時にPNGを220ppiまで縮め(3cmの720pxが260pxに)、SVGは図形のまま残りました。 数字はすべて2026-09-30にパソコンの上で測ったもので、紙に刷ってスマホのカメラで読む確認はしていません。

結論: 印刷するならSVG、貼った後に大きさを変えない

迷ったら、印刷する書類にはSVG、画面で見せる資料にはPNGを使います。 どちらの場合も、次の3つを守ると、大きさと細かさが崩れにくくなります。

  • 大きさは貼る前に決める。 貼った後に角をつまんで縮めると、1マスも一緒に小さくなります
  • 小さな画像を広げない。 画面から切り取った画像のように150pxしかない画像を3cmに広げると、1cm角あたり50pxしかなく、点がにじみます(下の比べ画像)
  • 周りの余白(4マス)を削らない。 画像のトリミングで白い所を切ったり、文字や罫線を重ねたりしません

やっとくんで作れる見本「普通(赤・角丸)」cmを選んで保存すると、そのcmのままWord・Excelに入る見本を選んで、内容や色を変えられますこのQRを作る

手順: 大きさを決めて保存し、そのまま挿入する

cmで保存した画像は、Word・Excelに挿入するとそのcmで入ります。 手順は次のとおりです。

順 どこで すること 確かめること
1 書類 QRを置く場所の一辺を測る(例: 3cm) 周りに余白を取れる広さか
2 QRコード作成 「内容」に入れ、「大きさ」で手順1のcmを選ぶ 「大きさ」は余白込みの一辺
3 QRコード作成 印刷する書類は [SVG]、画面で見せる資料は [PNGを保存] 結果の欄に「読み取りを確認しました。」と出るか
4 Word・Excel [挿入] → [画像] → [このデバイス] で保存した画像を選ぶ 挿入した画像の幅が手順1のcmになっているか
5 Word・Excel 大きさを変えずに、位置だけ動かす 余白に文字や罫線が掛かっていないか
6 印刷 倍率100%(実際のサイズ)で刷る 紙の上で一辺を定規で測る

QRコード作成の結果の欄。PNGを保存(3cm・資料や画像に)、SVG(印刷用)、コピー(貼り付けに)の3つのボタンがある

  • ツールの「大きさ」は2・3・4・5・8・10cmから選べます。 PNGには印刷の密度を書き込むので、Word・Excelはその密度から大きさを決めていました(下の表)
  • 「コピー」ボタンはPNGの画像をコピーします。 画面の資料にすぐ貼る時に使えますが、貼られる大きさは測っていません(下の「測っていないこと」)
  • 案内状のように、地図や申込フォームのQRを載せる書類なら、案内状のテンプレート(Excel・Word)の場所や申込方法の行の近くに貼れます。

Word の「ファイル」>「オプション」、「詳細設定」、「イメージのサイズと画質」で対象の文書を選び、「ファイル内のイメージを圧縮しない」をオンにする順番の図。既定は220 ppiに縮み、オンにすると元の画素のまま残るはずだがファイルが大きくなる可能性がある

測った結果: 貼った大きさと、保存した後の画素

PNGもSVGも、選んだcmのまま入りました。違いが出たのは保存した後です。 ツールで見本「普通」、中身はドライブの共有リンクの形(82文字・49マス)で作り、ローカルのWord・Excel(バージョン16.0)に挿入して保存しました。

貼ったもの Wordで入った大きさ Excelで入った大きさ 保存したファイルの中身
ツールのPNG 2cm(720px) 1.998cm 2.000cm 173pxに縮む
ツールのPNG 3cm(720px) 2.999cm 3.000cm 260pxに縮む
ツールのPNG 10cm(1,181px) 9.999cm 10.000cm 866pxに縮む
ツールのSVG 3cm 2.990cm 2.990cm SVGのまま(予備のPNG 226px付き)
150pxのPNG(密度の情報なし) 3.969cm 3.969cm 150pxのまま
150pxのPNG(3cmになる密度を書き込んだもの) 2.999cm 3.000cm 150pxのまま
  • 縮んだ後の画素は、どれも1インチあたり220画素でした。 WordでPDFに書き出しても同じで(219.9〜220.2)、SVGはPDFの中でも図形のままでした
  • 密度の情報がない画像は、Word・Excelとも1インチ96画素として入りました(150px→3.969cm)。密度の情報がない画像を貼ると、思った大きさにならないことがあるのはこのためです
  • 画面の上の読み取り(ツールと同じjsQR)では、縮んだ173px・260px・866px、予備の226px、150pxの画像まで全部読めました。 圧縮されたからすぐ読めなくなる、とは言えません。差が出るとすれば紙の上です(下の「測っていないこと」)

3cmのQRの左上1cm角を画素のまま拡大した比べ。ツールのPNGは輪郭がくっきり、Wordで保存した後は点の縁が少しにじみ、150pxを3cmに広げた画像は点が薄くにじみ、SVGは図形のままくっきり

一次資料

SVGは、Word・Excelで普通の画像と同じ方法で挿入できます。

「SVG ファイルは、他の種類の画像ファイルの挿入と同じ方法で挿入します。」

— Microsoft サポート「Microsoft 365 で SVG 画像を編集する」(適用先: Word・Excel の 2019・2021・2024・Microsoft 365 など) https://support.microsoft.com/ja-jp/office/69f29d39-194a-4072-8c35-dbe5e7ea528c(2026-09-30 到達)

保存時に画像が縮むのは、既定の解像度が220ppiだからです。

「Microsoft 365 の既定の画像解像度は 220 ppi です。」 「画像を圧縮すると、細部が失われることで画像の外観が変わる場合があります。」

— Microsoft サポート「図のファイル サイズを縮小する」 https://support.microsoft.com/ja-jp/office/8db7211c-d958-457c-babd-194109eb9535(2026-09-30 到達)

圧縮は、ファイルごとに止められます。

「[イメージのサイズと画質] の下で、[ファイル内のイメージを圧縮しない] チェック ボックスをオンにします。」 「圧縮されていない画像は、ファイルのサイズが著しく大きくなる可能性があります。」

— Microsoft サポート「画像の圧縮を無効にする」 https://support.microsoft.com/ja-jp/office/turn-off-picture-compression-81a6b603-0266-4451-b08e-fc1bf58da658(2026-09-30 到達)

QRコードの周りには、4マス分の余白が要ります。

「マージンとはシンボルの4辺を囲む、何も表示されない領域です。上下左右、それぞれ4セル分以上の確保が必要です。」

— デンソーウェーブ QRコードドットコム「コード領域を確定するためのポイント」 https://www.qrcode.com/howto/code.html(2026-09-30 到達)

間違えやすい点

画面で見てきれいでも、紙に刷る時の細かさは別です。 取り違えやすい所を並べます。

思い込み 実際
画面で読めたPNGなら、どう貼っても同じ 150pxの画像を3cmに広げると、1cm角に50pxしかない。 点が薄くにじむ
Wordに貼った画像は、元の画素のまま保存される 既定では220ppiに縮めて保存される。 3cmの720pxが260pxになった
圧縮されたQRは読めなくなる 画面の上では、縮んだ後も全部読めた。 紙で差が出るかは未確認
SVGなら全部が図形になる 点・角・枠は図形。ロゴ・写真と文字は、SVGの中に画像として入る
小さく見せたいので、貼った後に縮める 1マスが小さくなる。 ツールで小さいcmを選び直して保存する
QRの枠のすぐ外まで文字を詰めてよい 余白は上下左右に4マス要る。 ツールの枠と文字は、余白の外側に付けている

測っていないこと・ここから先は推論

この記事の数字は、パソコンの上で測ったものです。 次のことは確かめていません。

  • 紙とスマホのカメラでは読んでいない。 読み取りはすべて画面の上の照合(jsQR)です。刷った紙をiPhoneやAndroidの標準カメラ、LINEで読む確認はしていません
  • 読み取りアプリによる違い。 読み取り方は機種やアプリで違う可能性があります
  • 印刷の条件。 プリンタの解像度、インクのにじみ、光沢紙の反射で読みやすさが変わる可能性があります
  • 220ppiに縮んだPNGと、SVGの差が紙の上でどれだけ出るか。 PDFの中の画素までは測りましたが、刷った紙は比べていません。縮んだ点の縁のにじみは、小さく刷るほど目立つはずです(推論)
  • 「ファイル内のイメージを圧縮しない」をオンにした時の中身は測っていません。 Microsoftの説明どおりなら元の画素のまま残るはずです(推論)
  • 「コピー」ボタンから貼った時の大きさは測っていません。 貼り付けでは密度の情報が付かず、96画素として入る可能性があります(推論)
  • 測ったのはWindowsのWord・Excel(バージョン16.0)だけです。 Mac版・Web版・Googleドキュメント・スプレッドシートは測っていません。SVGの適用先の一覧に2016以前は載っていません
  • Excelの「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」設定で、列の幅を変えた時にQRが伸び縮みするかは試していません

次の1手

貼る場所の一辺をcmで測ったら、そのcmで保存します。 QRコード作成の「大きさ」でcmを選び、印刷する書類ならSVG、画面の資料ならPNGで保存して、Word・Excelに挿入します。

やっとくんで作れる見本「用途ポップ(枠あり・文字が下)」枠と文字の付いた見本。枠と文字は余白の外側に付く見本を選んで、内容や色を変えられますこのQRを作る